Fleur Aux Questions

よくあるご質問

道徳を基礎づける フランソワ・ジュリアン

悪をどうするか?

悪は実際、存在する。

道徳が必ずしも報われない=道徳を基礎づけることができない

という問題にたいして、

カントやルソーは神を持ち出して解決をごまかした。

孟子もなんかいいこと言ってたけど、結局は天を持ち出して解決をごまかした。

じゃあ、どうしようか?

という問題提起がされて終わる本。

新しさは何もない。

道徳を基礎づけることはこの本の中ではできていないし、著者もそのつもりもない。

東浩紀がこの本を推薦しているのは、惻隠の情が好評価されていることに共感したということ以上ではないだろう。

ここにおいては、結局、道徳は、

ストア派的に、自らの徳性を高めることに喜びや楽しみを感じることで基礎づけができるが、

外部から来るどうしようもない悪や不運にたいしては、運命として仕方がないこととして処理するしかないということになっている。

じゃあどうするのか?は、私たちに委ねられている。

解決を提示するタイプの本ではなく、
問題を提起するタイプの本です。