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Fleur Aux Questions

よくあるご質問

石川美子『ロラン・バルト 言語を愛し恐れつづけた批評家』

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ロラン・バルトはなにがしたかった

のか?権威主義的なもの、多数派、

単一性、そういうものが嫌いだった

だろう。たいして繊細なもの、少数

派、複数性、そういうものが好きだ

っただろう。

 

作者の死を持ち出すまでもなく、解

釈の多様性の側に立つこと。言葉を

権威から解放すること。柔軟で繊細

で優美なものにすること。

 

ミシュレプルーストへの愛好がバ

ルトの文章への傾向を物語っている

 

シーニュというものがあり、それは

解釈に開かれている。社交界のシー

ニュ、歴史的出来事のシーニュ

 

シーニュとはつまり解釈のこと。つ

ねに少数派で、複数であるもの。相

撲や俳句や皇居もすべて解釈に開か

れたシーニュであること。

 

サナトリウムでは1日のうち18時間

もベットに横たわっていることさえ

あった。ミシュレの文章などの気に

入った箇所をカードに書き写したり

していた。

 

母を中心とした優しい世界に暮らし

てきた。母を失ってからは悲しい喪

に服しつづけた。

 

権威の側に立っていたら、繊細で優

美なものは見えないし書けない。言

葉の単一性にとらわれていたら、魅

力的な多様性のあるシーニュの解読

はできない。

 

言葉にたいする恐怖と愛。それはそ

のまま世界にたいする恐怖と愛だ。

世界というシーニュを、とらわれる

ことなく多様な解釈に開いていくこ

と。

 

それは断片的なものや小さなものへ

のまなざしによっておこなわれる。

ひとつのシーニュ、その解釈。気の

おもむくままに、とらわれなく。概

念の輪郭をぼやけさせること。閉じ

込められた概念の檻の鍵を開けてや

ること。