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Fleur Aux Questions

よくあるご質問

言葉の解釈について

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丸いものを四角いものと見間違えることがある。そういう時はきまって距離が遠い。よく見ずにそうだと決めてしまう。それはそういうふうに思いたいということだ。それに近くで見たからといって見間違えることがなくなるわけではない。どんなに近くで見ても丸いものを四角いものと見間違えることがある。それはそういうふうに思いたいということだ。そういうふうに思いたいというのはつまりその方が都合がいいということだ。貴族は搾取を正当化したいし庶民は暴動を正当化したい。だから丸いものを四角いものに見間違えることがある。見間違えることのほうが多くむしろ見間違えることしかないといってもよいだろう。貴族にせよ庶民にせよ人はかならずなんらかの立場に立たされているのだから。見間違えることは避けられない。見間違えないように気をつけるしかない。でもそうしないのはその方が都合がいいからだ。見間違えるままにしておくほうが見間違えないように気をつけるより楽だ。そういうわけで丸いものはやがて四角いものとして広く認められるようになる。「違う。それは本当は丸いものだ」と言う人が出てきてももはや誰も聞く耳を持たなくなる。みんながそう認めてるものをそうじゃないと言うなんてなんてひねくれたやつだ。言葉もまた見間違えることから自由ではない。みんながそう認めてるものから自由ではない。それは解釈される。そういうふうに思いたいように。その方が都合がいいように。

 

 

物質と記憶 (ちくま学芸文庫)

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自分では気づかない、ココロの盲点

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