Frequently Asked Questions

よくあるご質問

『知的生産の技術』梅棹忠夫

時代遅れのおおらかさ

梅棹忠夫は、『文明の生態史観』という著作で有名な、時代遅れのおおらかな性質を持った人物であり、とくに特筆すべき研究も成していないし、その著作は適当な思いつきを大きな視点で書き流しただけのものでしかないにもかかわらず、それなりに偉大な人物だとみなされている学者である。

時代遅れのカード式

本書における梅棹の主張はひとつ。カード式という方法である。カード式とは、ハガキくらいのサイズのカードに日々アイデアを書き込んでいって、日付や項目ごとにファイル管理する方法である。梅棹はフィールドワークが主な仕事だったため、常に携帯して思いついた言葉や印象に残るスケッチを書くのにカード式という方法が最適であった。EvernoteやWorkflowyなど便利な携帯ツールの豊富な現在では全く時代遅れの方法である。

時代遅れの生産性

書斎を埋め尽くすその膨大なカードから紡ぎ出された梅棹の著作が、どれもみなそれほど面白くもないし、たいしてためにもならないことから容易に想像がつくが、梅棹の主張した知的生産とやらも時代遅れである。生産性というものが、実際は価値のないものを流通させてとにかく金を稼ぐことを意味しているなら、梅棹自身はそれに成功しているとは言えるだろう。

 

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)